こんにちは。今回は、私が最近対応した農地に関する手続きの中で、「これは大事な教訓だな」と感じた事例についてご紹介します。

■ きっかけ:農業委員会事務局から「農地転用で進めてください」と言われた

この案件は、ある方からご相談を受けた土地について、当初は農地転用(農地法第5条)で申請を進めるよう、農業委員会事務局から案内があったことからスタートしました。

書類を準備し、手続きの流れを組み立てて、いざ申請へ。ところが――

■ 申請後に“地元の農業委員”からの意外な指摘

農地転用の申請を提出した後、地元の農業委員の方からこんな話がありました。

「あの場所、以前から非農地だと認識していましたよ。」

正直、驚きました。
私は申請地を当然“農地”だと認識しており、そういう前提で手続きを進めていたのです。

■ 現地の状況を再確認してみたら…

気になって、改めて現地をじっくり確認してみることに。
すると、そこには一面に背の高い雑草が生い茂る土地が広がっていました。

「なるほど、これは農地としての耕作実態がないと思われても仕方ないかも…」

草に覆われていたこともあり、ぱっと見では分かりにくい場所でしたが、冷静に見れば確かに“耕作されていない”土地です。

■ 結果:農地転用から非農地証明へと手続き変更

最終的に、案件は「非農地証明」の申請に切り替えて進めることになりました。

非農地証明とは、「登記上は農地になっているが、現実には農地として使用されていないことを証明する制度」です。
これにより、農地転用の許可を経ずに他用途への利用が可能となるケースがあります。


■ この経験から学んだこと

今回の件で、私自身が最も強く感じたのは、

「現地確認は、必ず自分の目で行うべき」

という基本中の基本の重要性です。

書類や地図、登記簿などの情報を元に判断していても、現地の様子が想像と違っていることは意外とよくあります。
特に農地に関しては、耕作状況の有無が法的な扱いを大きく左右するため、「農地だと思っていたら非農地扱いだった」というのは珍しくありません。


■ おわりに:申請の前には“ひと手間”を

農地関係の手続きは、一つひとつが丁寧な確認と準備を必要とします。
時間や手間を惜しまず、現地を一度しっかりと確認しておくことで、不要な手続きや二度手間を避けることができます。

同じように農地転用や非農地証明に携わる皆様にとって、少しでも参考になれば幸いです。

今年のブログはこれが最後になります。皆様、良いお年をお迎えください。